2017.07.04
【こんなところにボンカレー#7】“野外こそボンカレー派”は思った以上に多かった?
「ボンカレー」は、常温で長期保存が可能なレトルトカレー。食べるときも電子レンジで数分ほど温めるだけ。手軽なのに、誰が作っても味が変わらず、保存食や非常食として備蓄している人も少なくないでしょう。いわば“家庭のお守り的な存在”です。
その一方で、コンパクトな大きさ、持ち運びのしやすさなどから、山や川といったアウトドアに持って行って利用する人も多いようです。実際、2016年9月発売のグッズ&ライフスタイル誌「fam Autumn Issue 2016」では、“家族キャンプの王道”としてボンカレーが取り上げられました。
試しに、身の回りにいる外遊びが好きな人たちに、「アウトドアのお供にボンカレーという話しを聞いたけど、ホントなのー?」と尋ねてみたところ、結構多くの人たちから「そーだ、そーだ」という肯定的な反応がありました。
具体的なコメントとしては、「昭和時代から慣れ親しんでいるからね」とか、「山に調理器具持ってきて、ボンカレー作っている人を見た!」とか、「若いころ、一人宮古島へ旅をした時に、野宿しながらボンカレーを食べた~」とかとか。野宿でボンカレーは、アウトドアとはちょっと違うかもしれませんが…。
湯煎で温めても変わらぬ味とおいしさ
レトルトカレー食品としては、家庭での使いやすさを向上させるため、沖縄限定品を除きどのボンカレーも電子レンジ対応を進めてきた経緯があり、アウトドアに特化した機能や特徴を持っているわけではありません。とは言え、従来通り湯煎で温めてもおいしく召し上がれるため、電子レンジのない環境である野外でも、ボンカレーを楽しんでいただけているのでしょう。
さらに、調査の範囲を広げるべく、Twitterの投稿をアレコレ探してみると、
「山に行く時にはボンカレーを持っていこう」
「ボンカレーに鍋と水さえあれば、自然の中で手軽にカレーが楽しめる」
といった、ボンカレーを自然の中で活用しているツイートをいくつか見かけました。
他にも
「ボンカレー、山で食べたらうまさ倍増」
「虫がいて、クーラーがなくて、風呂もないけど、ボンカレーが超ウマくなるのがアウトドア」
といった投稿もあります。これらからは、ボンカレーが野外で食べるからこそのおいしさ、アウトドアならではの楽しみになっている様子がうかがえます。
中には「山の上でボンカレーを食べたいけど、山には登りたくない!」という矛盾をはらんだ投稿もありました。ご本人は当然でしょうが、ボンカレーを提供する我々としても複雑な心境にさせられる要望で、「何とか山に登らずに、山の上でボンカレーを食べられないものだろうか…」と思案してしまいます。
手料理好きにもおススメできるアレンジレシピ
もちろん、せっかく野外やキャンプに来て飯ごう炊さんするのだから、手軽なレトルト食品じゃない方がよい、みんなで手料理を作ろうよ、といった投稿も見受けられました。言うまでもありませんが、アウトドアの楽しみ方は人それぞれです。残念ですが、ボンカレーだと力不足な場面も少なくないでしょう。
ただ、少なからずアウトドアの料理に手はかけたいけど、失敗はしたくないという方にとっては、ボンカレーのアレンジ料理が役に立つかもしれません。次に出かけるキャンプなどの参考になるとうれしいので、いくつかレシピを紹介します。
鶏肉を色が変わるまで炒めたら、玉ねぎとそら豆を加えます。そこにボンカレーを入れたら出来上がりです。
一見手の込んだように見えるパエリアの味付けが、ボンカレーでできます。具材はお好みで魚貝やお肉を選んで、自分流に仕上げてください。
温めたボンカレーに顆粒スープを入れ、お湯を注ぐだけ。泊まりキャンプの朝にぴったりではないでしょうか。
好みの料理、作ってみたいレシピはあったでしょうか? 実際のキャンプで食べるのはボンカレーであっても、そうじゃなくても、野外の活動で最も大切なのは後片付けです。小学生の時に教わった「遠足は家に帰るまでが遠足」の金言にも倣って、自分たちが出したゴミはちゃんと持ち帰るなど、正しく処分してから家路についてくださいね。
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