2016.08.31
日本初の専門店オープンはお客様の「おいしい」という声が原動力
早稲田大学のほど近く、新宿区早稲田に店舗を構える「Foru Cafe」は、日本初のブリュレフレンチトーストの専門店。株式会社フォルスタイルの代表取締役を務める、若手女性起業家の平井幸奈さんが、大学3年生の時に開店したお店です。
大学在学時にカフェを立ち上げる
―学生時代にカフェをオープンさせるなんて、すごい行動力ですね。何かきっかけはあったのでしょうか。
平井さん:学生のときレストランでアルバイトを始め、それをきっかけに料理の世界に興味を持ちました。その後、約2ヶ月間オーストラリア・シドニーのリコッタパンケーキで有名なカジュアルダイニングで働き、帰国後に自分でも店をやってみたいと思ったのがきっかけです。
ただ、当時は経営のことについて何も知らなくて、“無知”が最強の武器でした(笑)。目の前のお客様に「おいしい」と言ってもらえるのが、単純にすごく嬉しくて、そんな空間を自分も作れたらいいなと思ったのです。
―「Foru Cafe」をはじめ、具体的にはどのような事業を展開されているのでしょうか。
平井さん:日本初のブリュレフレンチトースト専門店「Foru Cafe」をオープンした後、2014年に株式会社フォルスタイルとして法人化しています。もう1つの事業としては、「FORU GRANOLA」というグラノーラの新しいブランドを作りました。カフェの2階を工房にしていて、グラノーラは全部ここで作っているんです。
もちろん、このカフェでも販売していますが、高島屋などの百貨店や東急プラザ、その他オンラインでも購入できるようになりました。最近はシンガポールなどの海外に進出して販路を広げているところです。
時代に合わせ五感を刺激する商品を展開
―日本初のブリュレフレンチトースト専門店ということですが、普通のフレンチトーストと何が違うのでしょう。
平井さん:「ブリュレ」は、フランス語で「焦がす」という意味です。フレンチトーストの表面に、カソナードという茶色のお砂糖をまぶしてバーナーで焦がします。そこで生まれる“とぅるん、パリッ”という新食感が特長です。
“とぅるん、パリッ”ではありませんが、今の時代は五感がすごく大事だと思っています。まず机に運ばれた時に見た目が華やかで女性のテンションが上がること、プラスそこで写真に撮ってSNSにアップしたくなるような商品を目指しています。
―平井さんはバイタリティーがあふれている印象ですが、行動力の源は何ですか。
平井さん:自分の好きなことを仕事にできるのは、本当に幸せなことだと考えています。すべてが手探りで、たとえリスクをとらなければいけないことや、周りが反対することであっても、自分の気持ちに正直に生きることって、すごく気持ちいいと思うんです。
だから私は、「やるなら今しかない!」と思いました。将来は結婚をして、子供もできて…となると、きっと躊躇したりする部分も出てくるのではないでしょうか。
現在は14個のプロジェクトが同時進行
―普段働かれているのは、どんな場所ですか。
平井さん:日によって全然スケジュールが違うのですが、営業でずっと外回りの日も、デスクワークに終始する日もあります。大きなものから小さなものまでありますが、今も14個くらいのプロジェクトを同時進行しています。
―14個はプロジェクト数としても多いですね。毎日多忙を極めていると思いますが、食生活も不規則になりがちでしょうか。
平井さん:ランチタイムに打ち合わせが入ることもあり、昨日も昼食を食べたのは14時でした。時間通りに食事できるのは少ないでしょうか。ただ、カフェの2階が工房になっているので、自分で料理ができます。簡単な料理をしたり、グラノーラならパパッと食べられますから、試作品を食べたりもします。
―健康面で、何か気をつけていることはありますか?
平井さん:ほぼ毎日ジムに通っています。元陸上部なので走ることが好きなんですけど、実はこの仕事を始めてから5kgほど太っちゃって(笑)。飲食関係の仕事上、私にとっては健康管理も仕事の1つです。健康的な食生活と適度な運動は、これからも心がけたいと思っています。
取材協力:株式会社フォルスタイル 平井幸奈さん
大学在学中、アルバイトきっかけに飲食の世界へ。ワーキングホリデーを利用してオーストラリア・シドニーに渡り、bills1号店にて経験を積む。帰国後、2013年の大学3年生の時に、日本初のブリュレフレンチトースト専門店「Foru Cafe」を新宿区早稲田にオープン! 2014年には法人化し、株式会社フォルスタイルの代表取締役に。その後も黄金比グラノーラ『FORU GRANOLA』をはじめ、新業態も積極的に展開中。
「Foru Cafe」
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