2017.05.02
十人十色の「ボンカレー」だから“自分好みの一品”を見つけてほしい
一口に「ボンカレー」と言っても、現在は思いのほかたくさんの種類があります。どうしても商品の数が増えてくると、それぞれのボンカレーにどんな特徴があり、どんな人やどんなシーンにマッチするのか、わかりづらくなっているかもしれません。そこで今回は、大塚食品でボンカレーのマーケティング活動を行う中島千旭に、商品ラインナップやそれぞれの商品の違いを紹介してもらいました。
永遠の定番「ボンカレーゴールド」には4つの顔
——半世紀近く前に生まれた「ボンカレー」も、今ではたくさんの種類がありますね。
中島:現在、主要ブランドとしては「ボンカレーゴールド」「ボンカレー ネオ」「The ボンカレー」「こどものためのボンカレー」の4種類があり、また沖縄限定でオリジナルの「ボンカレー」も販売しています。そのそれぞれに、甘口、中辛、辛口などがあります。
——「ボンカレーゴールド」はいちばん身近な定番商品ですね。
中島:価格としても手頃で、いつでも食べていただきやすい商品ですから、働いている人、忙しい人にお薦めです。レンジ調理ができるという利便性だけでなく、2016年には具材に使用する野菜のじゃがいも、たまねぎ、にんじん、をすべて国産に切り替えて、より安心して食べていただけるようになりました。
——甘口、中辛、辛口、大辛の4種類があります。これらは辛さが違うだけでしょうか。
中島:いいえ。辛さの程度が違うだけではありません。甘口、中辛、辛口、大辛のそれぞれが、全く別々のオリジナルレシピで作られています。
甘口は、アルフォンソマンゴーと和梨を使ったフルーティな甘みが特徴。中辛は、あめ色になるまで炒めたたまねぎの味わいとビーフのコクを楽しんでいただけます。辛口は、カルダモンやブラックペッパーなどのスパイスが香る爽やかな辛さがセールスポイントです。大辛は、ハバネロピューレーとスモーキーなチポトレをブレンドした、とても辛いもののうまさも味わっていただけるカレーです。
リッチな「ボンカレー ネオ」は実は男性に人気
——「ボンカレー ネオ」は、金文字のパッケージで高級感があります。
中島:「ボンカレー ネオ」は、具材がゴロゴロ入っているお母さんが作ったカレーのイメージ。しかも手間暇掛けたリッチな味わいが特徴です。
オリジナル甘口、オリジナル中辛、オリジナル辛口、鹿児島産黒豚ポークカレー中辛、徳島産阿波尾鶏チキンカレー辛口の5種類があります。じっくり炒めた玉ねぎの味わいが共通のおいしさですが、やはりそれぞれに全く異なるレシピで作っています。
オリジナル甘口は、バターのコクと沖縄産加工黒糖、徳島産のさつまいもでやさしい甘みに仕上げています。オリジナル中辛は赤ワインでソテーしたビーフの味わいが特徴。オリジナル辛口はデミグラスソースの旨みをを加え、3種類のカレー粉とガラムマサラで仕上げたスパイシー感を楽しんでいただけます。
鹿児島産黒豚ポークカレー中辛は、リンゴと完熟バナナのフルーティな甘み、ポーク白湯の濃厚な味わいが感じられます。徳島産阿波尾鶏チキンカレー辛口は、やさしい甘みのあるはちみつ、粗挽きした唐辛子のスパイシーな辛さと鶏の旨みが際立つカレーに仕上げています。
——「ボンカレー ネオ」はボリューム感がありますね。
中島:「ボンカレー ネオ」の内容量はオリジナル甘口、オリジナル中辛、オリジナル辛口、鹿児島産黒豚ポークカレー中辛が230g、徳島産阿波尾鶏チキンカレー辛口は220gと、「ボンカレーゴールド」の180gよりもボリュームがあります。じゃがいも、にんじんがゴロゴロと入っていますから、しっかり食べたい、満足感が欲しい男性にお薦めですし、実際に男性に好まれている商品です。
二段仕込みで作り方も贅沢な「The ボンカレー」
——「The ボンカレー」はさらに高級感を感じさせるパッケージです。
「The ボンカレー」はレトルトカレーを超えた美味しさを実現した、ボンカレーの中でも最もプレミアムなカレーです。
こだわりの素材を使い、レストランでの手順に沿った作り方をしています。まず、香味野菜とフルーツを丁寧にじっくり炒めてコクと旨みを引き出していきます。それに自家製ルウ、ブイヨン・牛テールスープ、こだわりのカレー粉を加えて、しっかりと煮込んでなじませる『二段仕込み』製法で製造しています。素材に加えて、作り方も贅沢なカレーです。
この商品も内容量は210gと、しっかりとした満足感があります。贅沢したいときのカレー、リッチなものを食べたいときのカレーとして楽しんでいただきたい商品です。
安全・安心と栄養がうれしい「こどものためのボンカレー」
——「こどものためのボンカレー」は、どのあたりが子どものためなのでしょうか。
中島:「こどものためのボンカレー」は、お母さんが子どもに食べさせたいと思うカレーとして開発されました。キーポイントは、安全、安心、そして栄養です。
「ボンカレー」は手早く食事が用意できる便利な商品ですが、「保存料を使っているのではないか」「栄養が不足するのではないか」という不安があり、お母さんたちは子どもに用意するときも、少し後ろめたい気持ちを感じていることが調査でわかりました。
私たちとしてはそれらが誤った理解で、どの「ボンカレー」も安心して食べていただけると自信を持っています。特に「こどものためのボンカレー」は、これなら確かに子どもに出しても安心と思っていただける「ボンカレー」と言えます。
安全、安心については、保存料、合成着色料、香料、化学調味料不使用ということと、国産野菜が10種類入っているという点です。野菜は、国産のじゃがいも、たまねぎ、にんじん、さつまいも、かぼちゃ、コーン、トマト、ごぼう、ほうれんそう、ブロッコリーの10種類。お母さんたちが子どもに取って欲しい栄養素として、カルシウム牛乳1本(200ml)分*、タンパク質が7g*が入っています。*日本食品標準成分表2010より算出
——子ども用ですから、やはり甘口なのでしょうね。
甘口のチキンカレーで、ココナッツの風味が効いているのが特徴です。実は大人の方にもファンがいる、おいしい甘口です。
また、安全についてもう一つ付け加えると、「こどものためのボンカレー」ももちろん電子レンジ調理対応で、湯煎をするためのお湯がやけどにつながるリスクをなくしていますし、温めなくてもそのままでおいしく食べられるレシピになっています。
子ども向けの商品というと、とにかくキャラクターものが多いですが、「こどものためのボンカレー」は、このように、子どもが安心して食べられる商品として、内容そのもので支持されています。
さまざまな生活者に愛される「ボンカレー」に
——このほかに、沖縄限定のオリジナルの「ボンカレー」があるということですね。他にも種類はありますか。
中島:「ボンカレー」は『ボンカレーの日』にちなんで、毎年2月に新しい定番商品をリリースしています。
また、その他に季節商品を出すこともありました。2016年の冬は「ボンカレーゴールド チーズフォンデュ仕立て」を11月下旬に発売しました。濃厚チーズに特製ガラムマサラの香りが合うカレーです。
2015年の夏には「ボンカレーゴールド 太陽のキーマカレー」を販売しましたが、これは冷やして食べてもおいしいカレーでそうめんに合わせる提案もしましたが、生活者からは「パスタにも合う」と教えていただくなど、盛り上がりを見せていました。
そして、2017年2月には、ご好評いただきました2015年夏季限定商品「ボンカレーゴールド 太陽のキーマカレー」が、さらにおいしくなって、定番商品として登場致しました。もちろん、冷やしてもそのままでも美味しく召し上がっていただけます。食べ方も様々です。今後、太陽のキーマカレーを使用したアレンジレシピを公式サイトにアップしていく予定です。
現代の生活者は、さまざまな嗜好と生活スタイルを持っています。そのみなさんに喜んでいただける「ボンカレー」をこれからも何らかの形でご提案していきたいと思っています。
※記事の内容および社員の所属は取材当時のものです
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