2016.03.23
誕生から間もなく半世紀。今も進化を続けるボンカレー
「お湯で温めるだけで、誰もが失敗しない一人分のカレー」――。 レトルトカレーが日々の食卓に並び、生活に馴染む現在の私たちにとって、それは当たり前のことに感じるかもしれません。実際、電子レンジでチンするだけで、プロ顔負けの味を誇る商品もあるでしょう。 しかし、世界初の市販用レトルトカレーとなった「ボンカレー」が生まれる前は、やはり「お湯で温めるだけで、誰もが失敗しない一人分のカレー」が当然のことではありませんでした。
開発の根底にあるのは「安全・安心」
世界初のレトルトカレーが誕生するきっかけとなったのは、ソーセージを真空パックした軍用携帯食。これをヒントに、大塚食品がボンカレー開発に着手した時からレトルトカレーの歴史は始まります。
商品開発に当たり、完成のための絶対条件は、「常温で長期保存が可能であること」「保存料を使わないこと」。半世紀近く前の商品開発当時から、安全・安心への配慮が中心に据えらえていたのです。
誰もが経験したことのない開発では、失敗や試行錯誤が続きます。一例を挙げれば、カレーを入れたパウチをレトルト釜に入れ、高温で殺菌処理をすると、中身が膨らみすぎて破裂してしまいました。
問題解決のポイントとなったのが、殺菌の温度と破裂を防止する圧力とのバランスです。テストを繰り返して精度を高め、1968(昭和43)年2月12日に阪神地区限定で「ボンカレー」を発売しました。
さらに翌1969年には、業界に先駆けて「アルミパウチ」を採用。賞味期限を2~3ヶ月から2年間へと延ばすことに成功し、5月には全国発売に至ったのです。
今でも日進月歩するレトルトカレー
商品の進化や改善は、レトルトカレー誕生から半世紀近く経った今でも続いています。
2015年には、ブランド史上最高のプレミアム商品『The ボンカレー』が登場。牛スネ肉や国産野菜などの厳選素材を使い、香味野菜などを炒めた後にソースを煮込む「二段仕込み」で作りました。2009年から商品ラインナップに加わったボンカレーネオもリニューアルし、欧風・オリジナル・インド風の、3つの味に進化しました。
2016年に入ってからも、レトルトカレーの定番『ボンカレーゴールド』の具材が、国産の「じゃがいも・たまねぎ・にんじん」になっています。加えて、世のママの意見を取り入れて開発した『こどものためのボンカレー』も発売しました。保存料・着色料・香料・化学調味料は不使用で、10種類の“国産野菜”、牛乳1本(200ml)同等の“カルシウム”などが入った、まろやかで優しい味わいのチキンカレーになっています。
出てきたボンカレーはこれ!
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